アラサーでホストを始めてみた
以前童貞ホストになると言う記事を書いたわけだが、26歳の時、また僕は水商売を始めた。
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理由としては人生に刺激が無くなっていたからだ。
18歳でブラック企業に就職して精神崩壊。
20歳は会社を辞めてバンドを結成。
21歳でホストを始めて、22歳はラップにハマってMCバトルに出たり、バイトを20個くらいやって見たり、23歳はメンヘラ彼女に振られて精神崩壊。
24歳はヒッチハイクで全国を旅して、起業に失敗して100万くらい借金をした。
25歳前半は寝ないで働いて借金を返して、後半は落ち着いて就職し、このブログを開設したりした。
そこら辺の経歴や、大まかなプロフィールはこちらにまとめてあるので、目を通して頂けたら幸いだ。
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そんなこんなで半年くらい仕事をして家に帰ってブログを書く。
そんな生活を続けていた訳だが、ある時「つまんねー」 と思いだした。
今まで自分が歩んできた人生は、正しい物では無いし、成功なんか一切している訳ではない。
人に自慢出来るような話しではないのだけど、確実に言えたのが、話せば面白いネタになると言う事だった。
20歳から数えて確実に毎年何かしらのチャレンジはしてきた。
それが面白かった。
26歳になってから半年ほど、 気づけば平凡な日々を送っていた僕はこう思った。
「今年はまだ一つも面白い事してないな一」
別段面白いとも思わない仕事をして、給料をもらって、贅沢無く生活をする。
ブログを書くのは楽しかったけど、生活を支えるような収益は未だでておらず、嫌になってきていた。
さらにネタが無い。
そしてシンプルに飽きた。
やはり僕は元来じっとしているのが苦手で、平凡が嫌いなのだ。
仕事は月曜から金曜日、家から近くてきちんと定時に終わると言う理由だけで、選んだから夜はたくさん時間があった。
何かに挑戦したい気持ちがあったけど、何事も挑戦するにはお金がかかるのが苦渋の選択だ。
しかし働くとなれば別だ。
お金を稼ぎながら刺激的な体験が出来る。
これはウケる。
レギュラーになって、ホストだけで食っていこうと思えば、結果が出せなければ貧乏生活をよぎなくされる。
これは前回の経験から学んでいる。
しかし、バイトであれば全然やる時間はある。
普通に仕事をして安定した収入を得ながら時間を持て余している僕にとっては好都合すぎる。
売れなくてもどの道、金は増える。
これはまさしくチートの状況だ。
さらに、この時僕はやたらと心理学にはまっていて、人心掌握術を心得たつもりでいた。
しかし、どれだけ心理学を心得ても試す場所がない。
女性を口説くテクニックをどれだけ勉強しても、周りに女性がいなければ実践しようがない。
人に気に入られたり、仲良くなるコミュニケーション術をどれだけ心得ていても、仲良くなりたいと思う人がいなければ、意味がない。
と、言うのも、そのくらい僕の毎日は退屈になっていた訳だ。
働いていた職場の平均年齢は50歳くらいで、20代は僕しかいなかった。
会話の内容は、天気の話、仕事の話、酒の話、病気の話。
別段それが嫌だった訳ではないが、退屈だったので積極的に自分からコミュニケーションを取ろうとも思っていなかったし、何よりどうでも良かった。
そして何より21歳でホストを始めた時、ほとんど結果が出せなかったのが悔しかった。
今であれば、当時の自分より魅力があるのではないかと言う妙な自信もあった。
しかし、そんな風に思いながらも、2、3ヶ月はなかなか踏み出せない期間があった。
シンプルに平穏な日々からまた、忙しい日々を送るのかという面倒くささもあったし、もう一つ気になっていた事は、この時僕には好きな子がいて、微妙にいい感じだった。
その子は高校の後輩で保育士さんをしていたんだけど、保育士を辞めて沖縄に住み込みでリゾートバイトに行くと言っていた。
そんなこんなで、付き合うのか付き合わないのか暖味な状況が続いて、彼女が沖縄に行く日が迫ってきた。
一度きりの人生、彼女がやりたい事を後押ししてやるのが僕の役目だし、沖縄に行くのを止めはしなかった。
しかし、きちんと思いは伝えようと思い、彼女が沖縄に行く2日前、電話で告白しようと決めた。
これから半年間、沖縄に行くと言う状況で僕と付き合う訳にはいかないと思う。
東京で彼氏が出来てすぐに、半年間沖縄に行く。
この状況は彼女にとって辛い選択だ。
とは言え、自分の中できちんと想いを伝えなくてはと言う気持ちが勝ったのだ。
しかし、フラれたら絶対に落ち込むし、モヤモヤする事は分かっていた。
モヤモヤするのが僕はとてつもなく嫌いだった。
嫌な事から速攻で立ち直る心理テクニックで、シチュエーションセレクションと言う技がある。
それは心が折れそうになった時に、今よりもっとワクワクする事を想像するというテクニックだ。
例えば、会社で怒られて凹んだ時、週末旅行に行く事を決めてしまうのだ。
そうすると、旅行に行くワクワクが勝って、怒られた悲しい気持ちから最速で立ち直る事が出来る。
何か落ち込みそうになる事がある人は是非実践してみて欲しい。
そんなテクニックを心得ていた僕は、フラれたらホストになると決めた。
そして彼女に電話をした。
3回ほど着信音が響くと彼女が電話に出た。
「もしもしー」
僕は言った。
「もえもえ!」
もえもえと言う名前だった。
「気付いていると思うけど、オレはもえもえの事が好きなんだ!もえもえ!もえもえが沖縄から戻ってくるのオレ待ってるから!東京に戻ってきたらオレと付き合ってくれ!」
「ごめんなさい!!!」
返ってきた返答はそれだった。
ウケる。
これで僕は晴れて唯一の気がかりも晴れて、ホストになれる訳だ。
今度はもえもえが僕の背中を押してくれた訳だ。
「ありがとう!!」
僕はもえもえからしたら意味深すぎる一言を残して電話を切った。
8秒後に僕は、目をつけていたホストクラブに電話をして、次の日には晴れてホストになった。
ーーーエピソード2へ続くーーー
これから僕は、自分の変化を記録しておこう思って定期的に自撮りをするようになったので、自撮りを載せておく。
もちろん昼は会社員なので、そこまで大幅な変化はこの後も無いんだけど。
ちなみに隣にいる女性がもえもえである。