メンヘラ彼女に振られた悔しさをバネにヒッチハイクで全国を旅した話 12日目 (博多〜東京)

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最終日

 

12日目

 

朝8時、半分死にかけで僕は目覚めました。

寝ている間にニャンコが何度も僕の布団の中に潜り込んできて、くしゃみと目の痒みが止まりませんでした。

 

ベランダには葡萄がなっています。

秋になれば食べごろを迎えるそうです。

「いつか食べにいらっしゃい。」

西垣さんはそう言ってくれました。

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朝食をご馳走になり、ここはわらしべチャンスです。

阪神タオルを何かと交換して頂けないか」と、お願いをしました。

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昔ながらの立派なお家です。

ただならぬ何かが出て来るんじゃないか。

僕は期待を膨らませます。

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そして出て来たのが

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!?

 

確かに、ただならぬ何かが出て来ました。

ネズミちゃんの銅像です。

これにどれほどの価値があるのかは全くもって謎であります。

ただ確実に言える事が一つあります。

 

 

重い・・・

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そんなこんなで、新たな仲間のネズミちゃんを連れ、僕達は西垣さんのお宅を後にしました。

 

 

 


 

西垣さんが仕事に行きがてら、赤松のPAまで乗せて行ってくれたので高速に乗る事に苦労する事もありませんでした。

本当にありがとうございました!!

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カバンにネズミちゃんを入れるスペースなんて当然無く、稲川に持ってくれるよう頼んでも断られました。

持ち方もよく分かりません。

仕方なく僕は、よく見ると気色悪いネズミちゃんをわし掴みにしました。

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恐らく今日が最終日になるでしょう。

行きで東京から神戸まで3日かかっていますが、今の僕なら1日で行く自信があります。

残金は完全に底を尽いてます。

それに3日かかってたら仕事にも間に合いません。

 

さあ、晴天の真下ヒッチハイク開始です!!

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若者のすべて

若者のすべて

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テンポ良く車を乗り継ぎ、大阪府桂川PAに辿り着きました。


そしてそこから1時間後、大阪から静岡に帰る途中の車が停まりました!

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1993年産まれで同じ年の引野さんは、遠距離の彼女との旅行帰りで、浜名湖のSAまで行くとの事です。

 

大阪から一気に静岡!

僕達は歓喜しました。

 

 

 


 

メガネ屋をやっている引野さんはメガネの世界の事を熱く語ってくれました。

日本で一番のメガネ屋になって、実家のメガネ屋を有名にするのが彼の夢だそうです。

全く知らない世界の話でしたが、夢に向かって迷い無く頑張ってる彼の姿に胸が熱くなりました。

 

『自分も頑張らなきゃ』

しかしこの時、自分が何を頑張ればいいのかよく分かりませんでした。

バンドが解散して、別に就きたい訳では無い職への就職が決まっていました。

行く当ての無い衝動に駆られました。

 

今になってこうやって当時の経験を書き起こし、記事にして世の中に発信する事で多少の収入が得られるようになりました。

あの日の経験は決して無駄ではありませんでした。

出会ってくれた誰かが夢に向かって頑張ってる限り、僕も自分の夢を追いかけて行こうと思います。

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大阪、京都、三重、愛知、4つの府県をまたぎ車が静岡に到達した頃にはすっかり日が沈み、時刻は20時になっていました。

 

引野さんからキーホルダーを受け取り、ネズミちゃんを手渡すと明らかに戸惑っていました。

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しかし大事にすると言って、彼は受け取ってくれました。

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『いつか飲みに行こう』

そう約束を交わし、僕は彼に手を振りました。

 

 


 

さあ、二日目でようやく辿り着いた、浜名湖のSAに戻って来ました。

行きでは散々苦労した割に、帰りでは東京まであと僅かの距離に感じられます。

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恐らくこの旅最後になるであろう文字を僕はスケッチブックに記入しました。

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 スケッチブックをぶら下げ、ブラブラ歩いているとすぐに車が停まりました。

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すぐ隣の遠州豊田と言うPAまでしか行かないとの事です。

場所的に浜名湖のSAは人がたくさんいるので、東京まで一気に行っちゃた方がいいと考えましたが『たくさんの人に出会いたい』と言う思いが僕を乗車させました。

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予想通り運転手の浜崎さんはとても面白い人で、隣のPAまで行く僅かな時間、僕達はたくさんの事を語らいました。

自動車販売の会社で店長をやっている浜崎さんの夢は独立して、自分の店を立ち上げる事でした。

僕もぼんやりした自分の夢を夢中で語りました。

 

「世界を旅して周りたい。」

無口な稲川は自分の夢をそう語りました。

彼との付き合いは長いですが、彼のそんな野望を聞いたのがこの時が初めてでした。

引きこもりの彼を無理矢理に引きづり出し、この旅に同行させたのも彼にとって無駄ではなかったのかもしれません。

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 遠州豊田のSAは浜名湖のSAと違い、人通りが少なくトラックばかりが停まっていました。

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『ミスった』

この時僕はこう思いました。

素直に浜名湖で東京行きの車を探してた方が良かったのかもしれません。

東京では友達が僕の帰りを待ってくれていました。

ヒッチハイクの帰宅祝いに飲みに行く約束をしていました。

時刻は21時、ここで時間を食っていたら確実に間に合いません。

 

停まっているトラック全てに声をかけましたが、配送の休憩時間に仮眠を取っている人ばかりです。

僅かに起きている人達も全くもって取り合ってくれませんでした。

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一般車両はほとんど入って来ません。

 

時間が流れていきます。

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世界の中心で親指を立てる

世界の中心で親指を立てる

 
あの日、僕らは旅へでた。

あの日、僕らは旅へでた。

 

 

12日目Part.2へ続く。

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