メンヘラ彼女に振られた悔しさをバネにヒッチハイクで全国を旅した話 8日目 Part.2 (博多〜鳥取)

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8日目.Part.2

 

雨にも負けじ、根気強くヒッチハイクを続ける事一時間。

 

真っ赤なフォルクスワーゲンが停まりました。 

ピカピカな車両はどうやら新車のようです。

乗せてくれたのは車屋の社長さんの竹村さんです。

どうやらこの車は先程オークションで購入して、これから別のオークションで転売するらしいです。

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竹村さんは会社を経営する社長さんで、45歳にして25歳の奥さんを持つとても大らかな方でした。

やはり何というか、社会的に成功している方は人格者の方が多いなと気付かされます。

ヒッチハイカーを乗せてくれる方は、心に余裕がある優しい方ばかりです。

 

成功の秘訣を聞いてみると「人との繋がりを大切にする事かな。」とおっしゃていました。

僕はその言葉を胸に深く刻みました。

 

 


 

2時間程車を走らせ、目的のPAまで到着しました。

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「あれ、またヒッチハイカーがいる笑」

竹村さんが笑いながら言いました。

 

外に出てみるとびっくり仰天、チャーリーでした!笑

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「チャーリー!チャーリー!」

僕達は興奮してチャーリーに話しかけまくりました。

 

竹村さんが笑いながら話しかけました。

「チャーリーは何処まで行きたいの?」

 

「光市まで行きたいな。」

 

「光市!?オレが住んでる所じゃん!乗せてくよ!」

 

ここでまた僕達は爆笑です笑

 

「マジっすか!?www」

 

「ありがとうー。いい奴だねー。」

そう言うとチャーリーは車の中に荷物を詰め始めました。

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「そう言えばわらしべ長者だよね!これで美味いもん食べて!」

竹村さんがそう言います。

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「えっ、マジっすか!?」

 

「変わりにチャーリーもらってくね!笑」

 僕は青ちゃんから貰ったハンカチを差し出すと、竹村さんはチャーリーを助手席に乗せ去って行きました。

 

チュッパチャップスがなんと5千円に変わりました。

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何だか一気に色んな事が起きすぎました。

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「ここ難しいよ!頑張ってね!」

チャーリーは去り際に、そう残して行きました。

チャーリーを乗せ去って行くフォルクスワーゲンに手を振りました。

 

 


 

チャーリーの捨て台詞とは裏腹に30分程で車が停まりました。

ちょっと強面でペンキ屋さんをやっている小島さんと言う方でした。

小島さんは博多からの出張帰りで、2ヶ月ぶりに地元の名古屋に帰るとの事です。

2ヶ月ぶりの家族との再会が楽しみだと笑顔で語ってくれました。

 

ですが、この小島さんが中々壮絶な人生を歩んだ怖い方でした...

僕達は広島県の沼田PAまで乗せて行ってもらう事を約束しました。

 


 

僕はここまで車に乗せて頂いた方にインタビューで

「人生で一番後悔した事は何か?」

「人生で一番大事な事は何か?」

 等と、そんな事を聞いて回っていました。

 

小島さんにも「人生で一番後悔した事」について聞いてみると含みのある言い方で

 

「後悔した事ねー。色々やったよ。」

と言いました。

 

「何をされたんですか?」

そう質問すると、少し黙ってからこう言いました。

 

「まあ2000万借金した事かね。」

 

「マジっすか!!」

びっくり仰天しながら答える僕に対して

 

 「まあ半年で返したけどなー」

 

 「半年っすか!?」

こうなってくるとますます気になります。

 

あまり答えたくなさそうな様子でしたが僕は追求しました。

どうやら借金した理由については大きい仕事で失敗した事が理由だそうです。

しかし気になるのは2000万の借金を半年で返済した方法です。

 

 「それでどうやって借金を返済したんですか?」

 小島さんは笑いながら頭を掻いて困っていました。

含みのある言い方でこう言いました。

 

「まあ、色々やったよ。悪い事にもたくさん手を染めた。」

 

「何されたんですか?」

 

「何されたんですってねー笑...」

またしても含みのある言い方で答えました。

 

また小島さんは少しの間黙ってからこう言いました。

 

 「大きい事件も起こしてる。」

「オレは運が良かっただけで、オレ以外の人はみんな捕まったよ。」

 

 


 

僕は驚きのあまり口を覆いました。

もちろんここでは言えませんが、小島さんはあの有名な事件に関与していた人でした笑

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その後小島さんが起こした事件の事、それからの事、家族に内緒で借金を返し続けた事、精神が崩壊してノイローゼになった事。

小島さんはたくさんの事を話してくれました。

 

世の中色んな事を経験している人がいるんだな。

僕も色々な事を経験してきていたつもりでいましたが、小島さんに比べたら取るに足らないちっぽけな話しばかりでした。

 

最後に僕は聞きました。

 

「小島さんは今幸せですか?」 

 

小島さんは一切迷わずに答えました。

 

「今は幸せだな。」

 

車は深夜の高速をグングンと進んで行きました。

 

 


 

時刻は23時、広島県の沼田PAに到着しました。

PAから見える夜景がやたらと綺麗でした。

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鳥取方面を目指してもう少し進みたい所でしたが、ペンキ屋さんの車特有のシンナーの匂いで目眩がしました。

体力も既に限界でした。

 

「もう無理だ寝よう。」

僕はそう呟きました。

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「おい!まだ行けんだろ!やれよ!」

稲川はどう言う訳か元気で、文句を垂れてきました。

しかし本当に限界でした。

振り絞る気力が少しも残ってない事を実感した僕は稲川の声を無視して、真っ先に目に入った喫煙所のベンチに向かいました。

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「おい!まだ23時だぞ!寝るんじゃねー!起きろ!!」

僕は飛んでくる野次をフルシカトし、ノートに鳥取方面」とだけ書くと喫煙所のベンチで力尽きました。

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8日目、広島県沼田PAにて終了。

 

世界の中心で親指を立てる

世界の中心で親指を立てる

 
あの日、僕らは旅へでた。

あの日、僕らは旅へでた。

 

 

9日目へ続く。

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