メンヘラ彼女と付き合って精神崩壊した話 Part.2

 

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Epsode.2 【きっかけ】

 

僕がコメダ珈琲についた時には既にユキは喫煙席でタバコを吸いながら待っていました。

 

元から痩せていたユキは初めて会った時より確実に痩せていて、前回会った時より顔色が悪く、やつれている印象を受けました。

 

「調子はどー?」

僕はおもむろに彼女の前に腰をおろし、問いかけました。

 

彼女は曖昧に微笑みました。

 

僕は店員さんにたっぷりミルク珈琲を注文し、タバコに火をつけました。

 

僕はユキにリラックスしてもらいたくて、大好きなコメダ珈琲あるあるを言いまくりました。 

 

コメダ珈琲あるあるシロノワール美味すぎ。」 

コメダ珈琲あるある味噌カツパンでかすぎ!うちの枕くらいある!」

 

とか下らない事を。

そしたらユキは楽しそうに笑っていました。

Aの発言で一度も笑った事がない僕でしたが、意外にもユキと僕は笑いのツボが合うようでした。

 

それから少しの間他愛もない会話をしました。

実はここにくるまでユキの事をほとんど知らなかった僕は、初めて彼女が現在、ほとんどニートで、昔からやっていたトランペットの講師を週2でやっているだけと言う事を知りました。

 

そしてユキが中卒である事も始めて知りました。

ぱっと見の印象から、ある程度充実した生活を送っていそうなイメージだったので意外でしたが、ニートである事や中卒である事の理由を追求はしませんでした。

 

 

そして、そろそろ本題に入らなくてはと思い、何気無い感じを装って「Aとはあまり上手く行ってないみたいだね。」と切り出しました。

 

ユキは一瞬黙って「それより隼人さんはどうなんですか?笑」と茶化すように僕に質問を返しました。

 

 

あ、隼人は僕の本名です笑

 

何だかここに来て自分の話をする事がどうでもよくなっていた僕ですが、ユキの話を引き出すにはまず自分が話す必要があると察し

仕方なしに、バイト先の後輩の「ミサちゃん」に思わせぶりな態度をとられた事、告白して保留にされた事

ガラ空きのゴールにシュートしたら急に知らないおっさんが飛びたしてきてダイビングセーブされた時のような衝撃を受けた事を話しました。

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ユキは定期的に下らない例えを挟む僕の話を楽しそうに聞いていました。

特に上からアドバイスをする訳でも、誰かを悪く言う事は無く話を聞いてくれました。

 

「結局保留ってどう言う意味なのかな?」

そう尋ねた僕に対して、「どうなんでしょうかね、でも隼人さんならもっといい人いますよ。」とだけ言いました。

 

「有難う。」

僕は少し照れながら、自分の話を終わらせました。

 

そして、ユキと話している間に自分の中のモヤモヤが消えている事に気づきました。

 

 

「Aは大丈夫?あいつかなり荒れてるけどユキちゃんはキツくないの?」

僕は話を切り返しました。

 

「正直もう耐えられません。」

彼女は一呼吸置いてから、そう答えました。

 

そして少しずつ今までの事を話し始めました。

 

Aの束縛が激しくて彼の家から出る事ができない事。

友達に連絡を取る事も禁じられている事。

ユキに対する人格否定。

変えられない過去の事をグチグチ言われる事。

病院で僕が帰った後Aにキレられた事。

別れたいけど別れられない事。

 

当然予想していた通り僕とユキが会ってる事は大問題でした。

Aの話とユキの話は確実に食い違っていました。

Aは、ユキは自分に完全に依存していて、今ユキと別れたらユキは自殺するから別れられない。的な発言をしていました。

まあ、大方Aが言っている事は嘘なのだろうと思っていた僕はこの時完全にユキの話を信じ込みました。

 

風俗で働いていた事に関しては「ある事情があってそれに対してAがとやかく言ってくきて、変えられない過去の事を言われても私にはどうしようもない。」と言いました。

 

「まぁ、何と無く聞いてはいるけど」

思わず僕はそう漏らしてしまいました。

 

一瞬ユキは目を見開いて「隼人さんはどこまで聞いているんですか?」と言いました。

 

ここまで来たらもう逃れる事も出来ず

 「昔風俗をやってたんだってね。」

僕は正直に答えました。

 

「隼人さんにだけは知られたくなかったな。」

ユキは目に涙を浮かべ、か細い声でそう言いました。

 

「まあ、人それぞれ色々背負いながら生きてるからな。そんな事でオレは偏見持たないし昔何をしてたとしても、これからの未来を明るく生きる事が重要なんじゃね。」

 

僕がそう言うと、ユキは俯いて涙をこらえていました。

 

 

 


  

「とりあえず誕生日までにはAとは別れます。」

彼女は別れ際にそう言いました。

 

「誕生日はいつなの?」

 

「12月10日です。」

 

その時は12月6日で、街にクリスマス用の電飾が灯り始める季節でした。

 

「あと4日じゃん!タイトスケジュールだな笑」

 

「じゃあクリスマスまでには。」

 

「まぁ二人の問題だからな、オレがとやかく言う事じゃないし」

 

僕はバンドメンバーであるAに対する罪悪感と、余計な責任を背負いたくないと言う理由から逃げ道を作るような発言をしました。

  

 


 

家についてしばらくしてから、メッセージが入りました。

 

「今日は話を聞いてくれて有難うございました。久しぶりに本当に楽しかったです。隼人さんも頑張って下さい!」

 

僕はユキを心配に思う一方、これ以上関わってはいけないような気がして「有難う。」とだけ返信を返しました。

 

 

メンヘラちゃん

メンヘラちゃん

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Part.3 へ続く

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