メンヘラ彼女と付き合って精神崩壊した話 Part.21

// Episode.21【メンヘラ】 裏口の扉を開けてバックヤードに戻ると、ケイさんが待っていました。 「終わった?」 彼女は僕にそう聞いてきました。 「はい。」 僕は静かにそう答えると平静を装いました。 「有難うございます。何だかスッキリしました。全部ケ…

メンヘラ彼女と付き合って精神崩壊した話 Part.20

// Episode.20【崩壊】 バックヤードのゴミ箱には、買ったばかりのチケットが捨ててありました。 1枚2800円のオーケストラのチケットがグシャグシャに丸めて捨てられていました。 項垂れる僕の事をケイさんが宥めていました。 「隼人くんよく頑張ったね。あ…

メンヘラ彼女と付き合って精神崩壊した話 Part.19

// Episode.19【手紙】 それから信じがたい事に、ユキは毎日お店にやって来ました。 背の高い常連の男と二人で来る事もあれば、他の常連連中に混ざってやって来る事もありました。 僕とは一切目を合わさず、完璧にシカトを決め込んでいました。 まるで僕の事…

メンヘラ彼女と付き合って精神崩壊した話 Part.18

// Episode.18【ささくれ】 その後、幾度と無く彼女に電話をしましたが1度も出る事はありませんでした。 長文のラインにも既読が付く事はありませんでした。 眠れない夜を過ごしました。 『ユキは癌で苦しんでいる。オレが守ってあげなきゃ。』 そう信じて頑…

メンヘラ彼女と付き合って精神崩壊した話 Part.17

// Episode.17【終わり】 しかし同棲生活が始まってから、すれ違いの日々が始まりました。 夜勤で働く僕と、普通に働くユキではあまりにも生活のリズムが違い過ぎました。 顔を合わせるのは僕が帰って来てからユキが出かけるまでの時間 ユキが帰って来てから…

メンヘラ彼女と付き合って精神崩壊した話 Part.16

// Episode.16【同棲】 バイト先で溜まったストレスを発散する為、相も変わらずユキは毎日のようにお店にやって来ていました。 僕は言うまでも無く、お店にユキが来る事が嫌でした。 当然他の常連達にチヤホヤされる嫉妬もありましたが『一緒に住もう』と約…

メンヘラ彼女と付き合って精神崩壊した話 Part.15

Episode.15【未来】 「一緒に住もうか」 そう提案した僕に対してユキは言いました。 「いいんですか?私も隼人さんと一緒に住みたいです。」 愛されていない義理の父親と、DVを受けていた母親と一緒に暮らすユキには居場所がありませんでした。 彼女には姉が…

メンヘラ彼女と付き合って精神崩壊した話 Part.14

Episode.14【過去】 ホットコーヒーを飲んだコンビニから程近いホテルのベッドの上、ユキは僕に言いました。 「隼人さん、実は話さなきゃいけない事があるんです。」 「うん、どうしたの?」 何の話しが始まるのかさっぱり検討が付かないまま僕は返しました…

メンヘラ彼女と付き合って精神崩壊した話 Part.13

// Epsode.13 【写真】 そうして僕らのバンドは解散を迎えました。 Aとのバンドの為に組んでいた2つのバンドを解散し、彼とのバンドに全てをかけました。 しかし、そのバンドは1度もライブをする事すらなく、あっけなく解散を迎えました。 フリーターでバン…

メンヘラ彼女と付き合って精神崩壊した話 Part.12

// Epsode.12 【亀裂】 1月19日。 格して僕はユキと付き合い始めました。 それでもその状況を手放しで喜べるような心境ではありませんでした。 ユキの事は多分好きです。 それでも好きと言う気持ちより「心配」と言う気持ちの方が勝っていた気がします。 『…

メンヘラ彼女と付き合って精神崩壊した話 Part.11

// Epsode.11 【始まり】 1月19日。雪が降っていました。 ユキからラインが来ました。 「隼人さん話たい事があります。」 前回のフり方はあまりにも中途半端でした。 『今回はちゃんと断ろう。』 そう思いながら、もう一度ユキから告白されるのを待っていた…

メンヘラ彼女と付き合って精神崩壊した話 Part.10

// Epsode.10 【女々しさ】 バイトを終えて家に帰った僕は疲れ切って死んだように眠り、夕方に目覚めました。 夜勤が続く生活をしていたので起床時間は基本的に夕方でした。 スマホを見るとユキからラインが入っていました。 「隼人さんはAの事好きですか?…

メンヘラ彼女と付き合って精神崩壊した話 Part.9

// Epsode.9 【歪み】 1月16日、予期していなかった最悪な事態が起きました。 家でくつろいでいる時にAから電話が来ました。 僕は家で鉄腕ダッシュを見ていたので無視しました。 ラインが来ました。 「隼人さんバンド解散の危機です。」 謎のラインでした。 …

メンヘラ彼女と付き合って精神崩壊した話 Part.8

// Epsode.8 【グレープフルーツムーン】 年が明けてから3日経った1月4日。 Aが実家の名古屋から帰ってきて、また僕達はバンドを再開しました。 「隼人さん曲作ったんで聴いてください。」 彼は僕と顔わ合わすなり、そう言いました。 当然のように彼が作った…